アプリストアの検索から、多くの利用者を集めている習慣記録アプリ「HabitKit」。ウマたんさんの紹介記事を読んで、私は「SNSで宣伝し続けなくても、こんなに伸ばせるのか」と興味を持った。
ChatGPTと話しながら公開情報を調べてみると、特に学びがあったのは、作る途中から人に届け、検索で見つけてもらう流れにつなげることだった。
個人開発や副業に取り組む会社員にも、取り入れられる考え方だと思う。
1. 検索で見つかる前に、知ってもらう
ASOとは、アプリストアで見つけてもらい、ダウンロードにつなげるための工夫のこと。アプリ名や紹介画像を整えるのも、その一部だ。
HabitKitの開発者、セバスチャン・レール氏は、開発初期からX(当時のTwitter)で画面を公開し、反応を受けながら作っていた。本人インタビューでも、その過程を語っている。
開発の様子を見て興味を持ち、完成後に使ってくれる人がいる。感想が届けば改善できるし、誰かに紹介してもらえる可能性もある。
そこへ、ストア内で見つけてもらう工夫を重ねる。本人は、検索順位が上がったことが安定した収益につながったと説明している。開発者のASO解説
私が取り入れたいのは、この順番だ。
- 開発を見せる
画面や学びを発信
- 使ってもらう
小さく試してもらう
- 改善する
届いた反応を使う
- 検索でも見つかる
名前と紹介を整える
ただし、SNS投稿を増やせば検索順位が上がる、とまでは言えない。Appleの説明でも、検索には名前などの関連性に加え、ダウンロードや評価など複数の要素が関わる。
2. 真似したい工夫は、まず3つ

- 探す人の言葉
検索語を名前に入れる
- ひと目で価値
画像でよさを伝える
- すぐ使える
最初の体験を軽くする
① 探している人の言葉を、名前に入れる。
ストアでの名前は「Habit Tracker - HabitKit」。ブランド名と一緒に、「習慣記録」を意味する検索語を入れている。開発者本人が、最も重視した検索語だと説明している。
自分の商品の名前を考えるときも、「困っている人は何と検索するか」を先に考えたい。名前の設計についての本人解説
② 画像を見ただけで、よさが伝わる。
HabitKitでは、記録した日が色付きのマスになる。画面を見るだけで、「続けた分が目に見える」と分かる。
この分かりやすさなら、長い説明を読んでもらう前に、使う楽しさを想像してもらえそうだ。HabitKit公式サイト
③ 最初の「使えた」までを短くする。
HabitKitはアカウント登録が不要で、習慣を作って、実行した日にタップすれば記録できる。
自分のサービスでも、最初に質問や設定を詰め込む前に、一度役に立つところまで進んでもらえるかを見直したい。公式の利用手順
3. 改善は、反応を見て決める
面白かったのは、紹介画像の比較だ。本人によると、新しく作った、見栄えのよい画像より、以前の画像の方がダウンロードにつながったという。スクリーンショットの比較結果
ダウンロードへの転換率
- 以前の画像
- 11.37%
- 新しい画像
- 10.16%
見栄えだけで決めず、選ばれた割合を比べる。本人の2025年9月の報告。
作り手が気に入ったものと、利用者が選ぶものは、ずれることがある。だから、画像を変えたら、見た人のうち何人がダウンロードしたかを比べる。
レビューをお願いするタイミングも工夫している。本人は、最初に習慣を実行した記録をつけた後に依頼すると説明している。2024年の本人解説
まだ使っていない人より、実際に使った人の方が感想を持てる。Appleも、利用者が満足を感じ、操作を邪魔しないタイミングで依頼するよう勧めている。
4. 自分の小さな企画で始めるなら

まずは、自分が作っているものについて、次の3つを書いてみる。
- 誰の、どんな困りごとを解くのか。 例:「読書を続けたいが、三日坊主になる人」。
- その人は、何と検索するのか。 例:「読書 記録」「読書 習慣」。候補を出し、実際の検索結果を確かめる。
- 途中で何を見せられるのか。 画面1枚でも、試して分かったことでもよい。
発信を見てくれるのは、将来の利用者だけではない。同業者や、そのテーマが好きな人もいる。そこから感想や紹介が生まれるかもしれない。
私は、この発信も事業の手順に組み込みたい。週に一度でも、作ったもの、困ったこと、直したことを短く出す。その反応を、次の改善に使う。
小さな企画の段階から、作ることと届けることを一緒に進めていきたい。
